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[能力考] 新世界一级阅读理解问题 解説(1)

新世界一级阅读理解问题 解説(1)


第2課  論説

 

例題1


専門家になる、はっきりとした目標があるというのはとても大切なことだ思います。ただ、それだけに向かって細い道をひた走るような生き方は、豊かな仕事を生きないのではないか。

たとえば演劇や舞台美術、あるいは絵画やデザイン、建築などの仕事は、どれだけ多くのものを見、感じてきたかという体験があとで大きく生きてきます。私は子猫のように好奇心が強くて、今、目の前にあるこの観葉植物の葉の付き方とか、窓から見える空の変化、電線にとまる何種類もの小鳥たち、果てはゴミ箱や路上に落ちているものまで興味があるんです。ありとあらゆるものの中に表現のヒントが隠れているからです。

電車に乗っていると人々の体の傾きや重心の位置、顔の形、服の色や素材、表情など面白くてたまらないですね。書を見ても建築物を見ても、ああすばらしいなと感じると体の中に蓄えられていきます。本当に自然界は新鮮なものに満ち溢れている。自分はその中の、ほんのわずかなことしかしらないのだと思ってあなたも、もっともっと目を見開いてほしいと思います。

そして感じたものを自分の手で表現する訓練をきちんと積まなければならない。絵が描けることが基本だと私は思いますが、それはデッサンが()(みつ)だとか、うまいとか言うのではなく、何をやりたいのかがはっきりと伝えられる力。自分の仕事のハートをここにこめたと理解させる力量ですね。コンピューターの平面を立ち上げて、たしかに表現出来ますが、それなら徹底してやらないと面白いものは出来ないかもしれません。それで表現したつもりになってはだめです。

芸術や演劇に限らず、どのような仕事も人が人とどう通い合うが、それが原点だと思います。でも、今の日本はその「心」を学ぶ場げ少なすぎる。舞台美術を学ぶ学校も、しっかりと演劇を教えるシステムもないのが現状ですね。

 

問い1 「もっともっと目を見開いてほしいと思います。」とあるが、筆者が言っているのは具体的にどうすることか。

1、専門家になるというはっきりとした目標を持って努力すること

2、多くのものを見、ああすばらしいなと感じる体験をすること

3、電車に乗ったら、人々の体の傾きや重心の位置などをよく監査すること

4、自分は自然界の中のわずかなことしかしらないのだと認めること

 

問い2 筆者がこの文章で、最も言いたいことは何か。

1、専門家になる、はっきりとした目標があるというのはとても大切なことだ

2、コンピューターで面白い物を作っても、表現したつもりになってはだめだ

3、どのような仕事でも人が人とどう通い合うかというのはとても大切なことだ

4、日本には、「心」を学ぶ場が少ないので、学校でしっかり教えたほうがよい

 

パターン1

論説の問題提起―説明―主張のパターンに当てはめて考えて見る。

問題提起とは、これから話すことが何であるかを質問の形にしたもの。問題提起の答えになるのが主張である。論説では、筆者の意見・主張を探すことが大切になる。説明は問題提起から主張にたどりつくための具体的な例、考え、理由などが述べられたもの。

①     まず問題提起の部分から何について話しているのかをつかむ。

②     次に主張をさがす。筆者の意見・主張を見つけるには、主張部分の中から、事実や例などを取りのぞき、筆者の意見だけを取り出し、それらをまとめる。

 

<解き方>

問題提起は、「専門家になる」(1行目)から「豊かな仕事を生まないのではないか」(2行目~)までの部分。この文章は、「豊かな仕事を生む」にはどうするかについての話。

次に、主張を探す。主張は、問題提起の答えになっていることが多く、本文でも第五段落「芸術や演劇に限らず、どのような仕事も人が人とどう通い合うか、それが原点だと思います」(21行目)の部分が答えになっている。

筆者の意見ではあるが、「あなたも、もっともっと目を見開いてほしいと思います」(13行目~)「そして感じたものを自分の手で表現する訓練をきちんと積まなければならない」(15行目~)などとあるが、これらは演劇や美術、建築などの例であり、取りのぞく部分。

問い1「目を見開いてほしい」は、よく見る=観査すると言う意味で使われている。1は、観査することと関係なく×。3も観査することの例なので×。4は「見開いてほしい」理由であり×。演劇や舞台美術などの仕事にとって「どれだけ多くのものを見、感じてきたかという体験があとで大きく生きてきます」(4行目)「ありとあらゆるものの中に表現のヒントが隠れている」(8行目)とあることから、答えは2。

問い2 1は「ただ、それだけに向かって」(2行目~)からの部分で「専門家になる、はっきりとした目標があるという」ことだけではよくないと否定しているので×。2は、自分の手で表現するという例なので最も言いたいことではなく×。4は、現状ではないので×。答えは3。

 

例題2


現在の科学は、専門の科学者によって運営されています。じつはこれが大きな問題なのです。専門の科学者というのは、論文を書く人であって、生物学者であれば生物を題材にして論文を書く。生物を題材にして論文を書くことが必要なのです。論文を書かなければ学者として認められず、評価されない。研究費がこない、仕事にならない。だから論文を書くのです。

ところがその作業をよく考えて見ると、論文を書くというのは、生きたシステムとしての生き物を止めてしまうということです。ページに書いてある、論文に書いてある言葉の羅列を生き物だと思う人はいません。すでに生き物が情報となってとまっているのですから。

そのことをしみじみと感じるのは、患者と検査データの違いです。病院の外来に行くと、若い医者もいます。彼らの中にはパソコンの画面と検査の結果を書いた紙と、MRIとかX線の写真を見て、患者の顔を見ないという人がかなりいます。実際に、お年寄りのお母さんを連れて外来に行った娘さんがこうこぼしていました。

「先生は診察している間に、一度も私の母の顔を見なかった。」

生きたものを扱えなくなっているのです。生きたものは不潔で、当てにならなくて、怖くて、ややこしい。でも、情報化したものはきれいです。言葉もそうです。紙のようにきれいに並んでいるから、処理がしやすい。それに対して患者はいろんな問題を起こす。診察している間中うろうろ落ち着かなかったり、急に怒り出したりとか、気に入らないことがいっぱいある。それに比べたら検査のデータというのは非常にきれいであり清潔です。ところがそれを生き物と錯覚しているところがあるんです。ここでも話が全く逆転しています。生きているものはもうちょっと変なものなのです。

(養老孟司 茂木健一郎『スルメを見てイかが分かるか』角川書店による)

 

「注」MRI:磁気を用いて脳や血流など体内の内部を診断する装置

問い1「生きたシステムとしての生き物」とは何か。

1、現在の科学を運営している専門の科学者

2、生物学者が論文の題材にする生物

3、検査の結果やMRIやX線などの写真

4、病院の外来にいるお年寄りや娘さん

問い2、筆者がこの文章で、最も言いたいことは何か。

1、現在の科学は、専門の科学者によって運営されているが、それは大きな問題があるのでやめたほうがよい

2、専門の科学者は、論文を書くことで認められようとするが、データだけで生きたものを扱っていないことは大きな問題である

3、若い医者の中には、怖くて、ややこしいので患者の顔を見ないという人がかなりいるが、それは大きな問題である

5、病院の外来で、MRIとかX線の写真など検査のデータだけから患者を処理するのは、大きな問題である

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